会社の先輩(女)、後輩(男)と3人でランチに行った時に、ひょんなことから「彼女がジャニヲタだったらどうする?」という話になった
二人は私がJUMPのファンであることは知らないので、特に後輩から、いち一般男子としての忌避のない意見を聞くことができた
彼の発言をまとめるとこうだ
「嵐やTOKIOならしょうがないかなって思う」
「(なんでその2グループ?という問いに対し)脱いだりするイメージがない」
「アイドル好きって時点で浮気というか失礼じゃないですか」
「アイドルと付き合えないから妥協してるのかって思う」
分かる
嵐は国民的アイドルの名に相応しい程のファンを抱えているにも拘わらず、TVで見る限りではアイドルというよりタレント感が強く親しみを持ちやすいし、農業その他製造業に全力で勤しむTOKIOに共感と好感を覚える男性は多いだろう
少なくとも彼の場合、アイドル感が強い人のファン=抱いている感情が恋愛に近いイメージなのだと思われる
その気持ちは分かる
だがお 前 は ま っ た く 分 か って い な い
アイドルの魅力について、そして(リア恋というケースもあるが基本的に)アイドルと現実の恋愛は別物ということについて、その後小1時間滔々と述べようかと思ったがやめた
時間の都合上やめた
後輩の名誉のために言うと、彼はとっても仕事が早くて気遣いもできる(私が疲れを見せた瞬間横からすっとチョコレートを差し出してくれる)最も頼りがいのある後輩である*1。
しかしそんな彼の見分を広げるためにも、滔々とする代わりに
ドルメンXを読め!話はそれからだ
そう言っておけば良かったと後悔している
ドルメンXはジャニヲタ界で有名な方がtwitterでお勧めシーンを挙げたりしているので、ご存知の方もいるかもしれないが、もし知らない方がいらしたら是非読んでみてほしい
●あらすじ●
隊長・イチイ・ニイ・サイ・ヨイ(ヨイ以外は男)は『資源豊富な地球を、環境を破壊することなく、戦争せず、地球人に気付かれずに侵略せよ』というムチャな難題に挑んでいる宇宙人
地球人の心を掴むべく政界進出・高校野球などに勤しむ中、ヨイがアイドルに熱狂する姿を見て『トップアイドルになれば平和的に地球を譲ってもらえるんじゃね?』という軽い発想から、ヨイ以外の4人はアイドルを目指すことになる
2次元から2.5次元、そして3次元!次元を問わず“推し”のいる人、絶対共感共鳴の男子アイドル スポ根漫画『ドルメンX』、メンバーはこんな感じ。 pic.twitter.com/0ft83autsL
— ドルメンXお知らせ (@dolmen2017) 2017年6月29日
一見、突拍子もない設定のギャグ漫画だと思うかもしれない*2。
実際、その設定を押し通すくらいインパクトの強いキャラクターばかりだし、そんな彼らのテンポの良いやり取りがコミカルで面白い
だがそれ以上に描かれているのは、歯を食いしばってアイドルを目指す者、全力で応援するファン、アイドルをマネジメントする側など、様々な視点から描かれる「アイドルとはなにか」「本気とはなにか」「夢を追いかけるとは」という熱量のあるメッセージである
いちにわかには、とにかくヨイの台詞がささる
『ドルメンX』見どころ5
— 高木ユーナ「ドルメンX④」 (@takagi1015) 2017年4月27日
「イケメンって物理じゃなくて概念だから」
人気の正体は、本人にもファンにも意味がわからない。未だ解明されてないやつ。 pic.twitter.com/mFypnSLBHE
次元を問わず“推し”のいる人、絶対共感共鳴必死の『ドルメンX』。メンバーを導くD・D(ダレデモダイスキ)ヲタ女 ヨイちゃんはオタクの鑑だし「それなー」ってことばっかり言う天使です!
— ドルメンXお知らせ (@dolmen2017) 2017年6月29日
①②集収録分無料公開中→https://t.co/qkMTH6DVFe pic.twitter.com/ox1thxGwJM
アイドルの魅力とはなにか、恋愛スキャンダルへの本音、一ファンが出来ることの限界、アイドルファンと現実の恋愛…
なによりアイドルを目指す仲間への言葉は正直で、辛辣で、熱い
ヨイに限らず登場人物みんなの言葉が熱いので、全力という言葉をどこかに忘れてきた心はこれまでにないくらい抉られる
抉られるが、この熱い彼らが向かう先を知りたくて、続きを読みたくてしょうがない気持ちになる
アイドルを追いかけている時と同じような気持ちにさせる漫画
それがドルメンXだ
そんなドルメンXは、今月発売された第4巻で完結した
その4巻がまたものっそいボリューミー
ハリーポッターかよ(単行本3冊分らしい)
3冊分まとめた理由が『本当は2冊に分けて発刊予定だったのですが推しに使うお金で手一杯で漫画二冊購入は厳しいですよね。 だから1冊にしました!』というまさかの作者の思いやり
アイドルファンへの想いが過ぎて泣ける
ようやく最終巻を読み終えた勢いでガガーっと書いてきたが、私の安い言葉ではこの漫画の魅力は到底伝えきれない
なににおいても「熱さ」は教わるより感じた方が早いと思う
一ミリでも気になった方は公式サイト(http://hi-bana.com/works005.html)またはpixivコミックで、無料試し読みが出来るので是非!お試しあれ!!!