ユニゾンが太文字だとしたら、ハモりはアンダーラインですね。
どちらも、そのメロディを強調するということでは同じなんですけど、ユニゾンは押し出し。ハモリは広がり。そんなイメージです。
ひとりで歌うよりも、たとえば3人など人数を増やしてユニゾンすることで、迫力が出てきます。
しかも3人それぞれ声がちがうし、それぞれの気持ちがこもっているからパーティー感もでてきます!
2012.9.24 BEHIND THE MELODY ~FM KAMEDA
ジャニーズの曲を聞くと、人数に関わらずユニゾンが多いことに驚く
洋楽は圧倒的にハモりが多いからなのか、歌唱力のカバーという側面も否定しきれないからなのか、アイドルのユニゾンパートの多さに悪い印象を持つ人も少なくない
しかし上で亀田師匠*1が述べている通り、ユニゾンにはユニゾンの良さがある
シングル曲でさえ均等とは言えなかったHey! Say! JUMPのパート割
変化があったのは2013年発売のRide With Meからである
今でもその配分には偏りを感じることがあるが、そもそもの人数が多いことと、これまでの偏りまくりな歴史を考えると随分改善されたように思う
それと反比例にユニゾン・ハモりは減っているが、人数がいる分いろいろな声の組み合わせが美味しいのもまた事実
そこで今回は、Hey! Say! JUMPの声×声の魅力に迫るべく、そもそも各メンバーは誰とのパートが多いのか調査してみました
★調査対象
2007~2016年までにHey! Say! JUMP名義で発表されたかつ私が音源を持っている曲
136曲
(そっくりセンセーションズ、7・BEST名義、ユニット曲は除く)
★調査方法
①音源
②MVやコンサートDVDなどの映像資料
③ファンブログのパート割
をもとに、2007~2016年の楽曲におけるユニゾンまたはハモりのパートを集計する
ただし③に関しては不安定な情報なので、必ず複数のブログを見た上で、自分の耳でも確認する*2
★パートについて
どんなに短いフレーズでも明らかなユニゾンorハモりであればカウント
次の人たちにパートがうつるまでを1回とする
同じフレーズでも別の箇所で歌っていればそれぞれカウントする
※パート割ミスやら的外れな見方やらあるかもしれませんがご了承ください
あまりにも長くなりそうなので今回は7編!
山田涼介
1位 知念侑李 34回
2位 髙木雄也 16回
3位 薮宏太 14回
抜群の歌唱力で、甘く伸びる高音が持ち味の我らがエース
2012年後半に声変わりが終わったと思われる*3が、声変わりを経て最も歌声が進化したメンバーかもしれない
なのでユニゾンになった時の音の重なりも、2013年以降の方が圧倒的に綺麗だと思う
特にやまちねユニゾンは、親和性の高さが明らかに違うので、音源がある方は例えばこの辺を聞いてほしい
~2013年
★Deep Night 君想う (2008)
君に触れたくって 二人の距離 縮めてった
★Memories (2010)
星が見えないときは 今日の出逢いを 胸に浮かべ歩いていこう このときめきを
2013年~
★Come On A My House (2013)
Jumping Girl いつでも君の瞳は
★Fantastic Time (2016)
連鎖していく感動 and革命前夜の決意を持って
初期も悪くはない。悪くはないのだが、現在のやまちねと比べると、どこか互いの良さが生かし切れていないような印象を受ける
しかし2013年以降は、磨きがかった山田くんの甘い声に、それよりほんの少し低い知念くんのクセのある声が重なることにより、互いの良いところが出つつも非常に一体感のあるユニゾンになっている。さすがベストコンビ大賞初代1位!*4
今後も二人のユニゾンはあると思うので、10年目のやまちねも楽しみである
また、初期に推されていた髙木くんとのパートも多め
同じ甘めの声ながら地声の高さが違うので、色気のハーモニーがすごいしTOYの「ノックアウトされて Oh my god」はいよいよ年齢制限ものだと思う(真顔)
が、JUMP Around The World!!!「置いて行かないよ さぁ手を伸ばして」で甘さ控えめ、かつ伸びやかに力強く歌っているパートも二人の良さが出て好きだ
知念侑李
1位 山田涼介 34回
2位 有岡大貴 10回
3位 中島裕翔・薮宏太 8回
特徴的な声をしている知念くんは、チビーズとのパートが圧倒的に多い
世間からは可愛い特化型の声と思われているだろうが「喜怒哀楽の感情を乗せるテクニックが素晴らしい」*5ので、ダンスナンバーでもバラードでもその声が浮くことは決してない
すなわち、髙木くんの大人甘い声にも、薮くんの帝王感漂う声にも浮かない上、存在感を出せるということだ
&髙木雄也
★Beat Line
傷ついたって don’t mind 痛みは knock you down
強さに変わるんだ 恐れず take a chance
&薮宏太
★つなぐ手と手
笑ったり 怒ったり 泣いてみたり
全く違う声なのに、歌声になると八乙女くんの声と判別がつきづらくなるからか、八乙女くんとのパートは少ない(4回としているが、明確に聞き取れるのは真紅「それがきっと キミと僕を繋いでいた」くらい)
Eveでの歌いだしでぐっと大人になった低音を聞いて、ファンがざわついたのは記憶に新しいところ
ラップ要員にもなりそうなので、今後八乙女くんや大ちゃんとのパートが増えるかもしれない
可愛い容姿は変わらないままに、まだまだ新しい知念侑李を見せてくれそうだ
中島裕翔
1位 有岡大貴 12回
2位 山田涼介 11回
3位 八乙女光 10回
ありゆとの記事(ありゆとが好きだー! - まるっと落ちた)を書いておきながらアレだが、正直歌においてありゆとのイメージが全くない…!笑
スクール革命とキミアトラクションでのユニゾン回数が多いためこのような結果に*6
裕翔くんのソロだけを聞くとそうなりえないように感じるのに、大ちゃんと合わさるとポップな雰囲気を強調するに良い組み合わせだなと思えるから不思議だ(だからこそキミアト「Beautiful そばにいるだけで もう Wow Wow」でもこの組み合わせになったのかなぁと)
裕翔くんは、他のメンバーと比べてよくも悪くもクセが少ないので、一歩後ろで歌って支えているように聞こえる時もある
&知念侑李
★Time
朝日が昇るまで語り明かした 胸が踊る真夏の海で
&八乙女光
★Fever
だけどたまには心が ざわざわめいてエブリナイト
誰よりもぴょんぴょん飛び跳ねてはしゃぐこともあるのに、ドラムといいワイプといいそういうところは共通しているのが興味深い(いいとこ取りの解釈かもしれないが)
のに、山田くんとのパートは割と前に出てくる。気がする
★冒険ライダー
ワクワクする心 翼になるから
★ドリームマスター
Sailing Sailing だったらすぐに Touch&Go!
知念くん八乙女くんと比べると、裕翔くんの声が分かりやすく入っているように聞こえないだろうか
ミックスのさじ加減・ファン目線の偏りがあるからだろうが、ライバル感があって私は好きだ(いいとこ取り以下略)
岡本圭人
1位 中島裕翔 8回
2位 薮宏太 5回
3位 八乙女光 4回
回数が極端に少ないじゃないかと思うかもしれないが違うんだ聞いてくれ…!!
ソロパート同様、2人パートもRide With Meまではかなりの偏りがあるため、岡本くんと伊野尾くんは他のメンバーと比べるとどうしても少ないのだ
そんな中、唯一裕翔くんとは初期から一緒のパートが多いのが特徴
★INFINITY
希望だけ見つめてた瞳(め)で もう一度
★Dash!!
つらいほうが 多い時も あるけれど
★Fantastic Time
そうさ天才になれずとも 手を取る存在を信じて
どちらも鼻にかかる声という共通点があるからかしっくりくる上、裕翔くんの儚さと岡本くんのワイルドさがあいまるところがこのコンビの魅力
どちらかと言うと、かっこ良い曲の時に映える組み合わせである
裕翔くん以外だと、ここ最近はラップ組とのパートが目立つ
&有岡大貴
★ドリームマスター
Going Going My Way いつでもエスケープだらけ Everyday
&八乙女光
★What A Feeling
Into the future 後悔したくない Into the future これから Let's ride
上記はラップパートとは言えないけれど、英語がまじったスピード感あるパートという点で共通している
パーリーモンスターで素晴らしい英語ラップを披露しているので、知念くん同様ラップ要員になる可能性は十分にある
また、Traffic Jamでは美しいフェイクを披露し、TOYのソロパートではワイルドなセクシーさを出してきた。良いパートが確実に増えてきている
鼻にかかったワイルドな歌声は、それまでの可愛い曲とはあまりマッチしなかったかもしれないが、彼の美声が生かされる機会はどんどん増えるに違いない
個人的には、Hey! Say! JUMPのリーサルウェポンは岡本くんだと思っている
これからの彼の声に期待したい
さぁ次回はBEST編!